ヒガンバナと物見やぐら

■自然を身近に生きた弥生人

 8月も終わり、9月を迎えました。まだまだ暑い日が続いていますが、隣の人の声も消されるくらいに激しく聞こえていたセミの声もおとなしくなってきました。今や、彼らの多くはその短い夏を終え、多くの抜け殻が、彼らの駆け抜けた季節を物語るかのようです。もう閉園の時間には、草むらの中から秋の虫の声が聞こえます。

 昨年、地元の園児によって植えられたヒガンバナも花を咲かせ始めました。自然を生きる虫や花たちは、新しい季節へと移行を始めたようです。今よりも自然を身近に、また畏れ敬いながら生きていたはずの弥生時代は、私たちよりももっと敏感に季節を感じていたことではないでしょうか。

 夏場に涼しい物見やぐらも冬場は寒さで口がかじかんでガイドもできない状態になります。もしかしたら、物見やぐらの上で周辺監視を担当した兵士もいち早く季節を肌で感じた一人なのかも知れません。

 これから、吉野ケ里も夏休みから修学旅行対応へとシフトして行きます。夏休みはファミリーでの来園者が多数を占めましたが、これからは団体です。夏休み以上に子どもたちの声があふれる季節となります。(吉野ケ里ガイド)

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