テープカットでつつじ園の開園を祝った参加者たち=基山町園部の大興善寺

神原住職の案内で、園内を散策する式典の参加者たち。ツツジはほとんどがつぼみで、4月末から5月上旬にかけて見頃を迎えるという=基山町園部の大興善寺

本堂内陣特別参拝で見ることのできる「太宰府天満宮本地仏」(中央)=基山町園部の大興善寺

■ツツジ5万本もうすぐ見ごろ

 「つつじ寺」の愛称で親しまれる基山町園部の大興善寺(神原玄應(かみはらげんのう)住職)が今年で開創1300年を迎えた。ツツジの季節に合わせて寺の歴史を学ぶ記念講演会や境内を舞台にした音楽祭を開くほか、国指定重要文化財の多聞天(たもんてん)、広目天(こうもくてん)像の一般公開も。節目の年に寺への理解を深めてもらう。

 大興善寺は奈良時代の僧で広く仏教を布教し、東大寺大仏造立にも携わった行基(ぎょうき)(668~749年)によって、養老元(717)年に開かれたとされる。その後、一度は焼失したが、承和14(847)年に慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)が再興して大興善寺と命名した。

 つつじ園は大正時代末期に境内裏山に開設された。現在では約7万5千平方メートルにヒラドツツジなど30種類約5万本が植栽され、「一目一万本」の名所として県内外から多くの観光客が訪れている。

 14日には開園式があり、甚句やテープカットで祝った。神原住職(81)は「私は第97代の住職。1300年の節目は誰もが携われるものではなく、そこに関われるのは幸せ。歴史の重みを感じ、より多くの人に寺について知ってもらう機会になれば」と感慨深げに話した。開園期間中は熊本県や奈良県から僧侶を招き、記念講演を行うほか、明治時代の神仏分離の際に太宰府天満宮から移された「太宰府天満宮本地仏」などを見学できる本堂内陣参拝がある。

 ツツジは例年よりも1週間ほど開花が遅く、4月末から5月上旬にかけて見頃を迎えそう。入園料は中学生以下300円、高校生以上500円。22日~5月5日まではJR基山駅から30分ごとに臨時バスを運行する。問い合わせは大興善寺、電話0942(92)3939。(大橋諒)

 開創1300年祭の記念イベント

◆開創記念講演=4月15、25、28日(題目はそれぞれ「明治以降の大興善寺」「豪潮律師と大興善寺」「行基菩薩と大興善寺」

◆本堂内陣特別参拝=17日~5月7日

◆国指定重要文化財多聞天、広目天像特別公開=22日~5月5日

◆第7回つつじ祭り音楽祭=29日

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