■連休中は毎日実施

 吉野ケ里の主祭殿が建つ北内郭に「斎堂」と呼ばれる高床建物があります。この建物は北内郭の中心から見て、夏至の日の出方向に位置する東祭殿と主祭殿との間にあることから、主祭殿で行う儀式に使う道具の収納や、最高司祭者が禊(みそぎ)を行った建物ではなかったかと考えられています。

 吉野ケ里の復元建物は、来園者の安全を考え、見学できる建物には手すり付きの階段が設置されていますが、本来、高床倉庫や竪穴住居には「刻みはしご」と呼ばれるはしごが掛かっていたようです。

 刻みはしごは厚みのある板材の片面に刻みを入れて階段状にした物です。斎堂もその刻みはしごを使って出入りをするのですが、そのままでは危険なため、斎堂の公開は通常されていません。

 しかし、イベントとして危険防止のためのスタッフを配置することで刻みはしごを使っての斎堂公開を時折行っています。4月22日から5月7日までの大型連休中は毎日実施する予定です(雨天時ははしごが滑りやすくなるので中止になります)。また、千代田町の黒井遺跡から発掘された本物の刻みはしごも古代植物館にて公開されています。(吉野ケ里ガイド・福田幸夫)

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