軟式野球決勝・鹿島西部-基山 基山5回裏無死三塁、1番寺﨑拓真が右越え適時打を放ち、5-0とする=佐賀市のみどりの森県営球場

 終盤粘る鹿島西部を5-2で振り切った基山。初の栄冠だったが、先発の原田真之介とグラブを合わせて喜びを分かち合った捕手の寺崎拓真主将は「一つの山を越えた」と冷静だった。

 準決勝までエースの左腕久保田凌雅が1人で投げ、迎えた決勝。寺崎は今大会初先発の原田に低めに変化球を集めさせ、打たせて取る丁寧な投球をリードした。打っては五回裏無死三塁で右翼越えの三塁打。「つなぐ意識」で振り抜いた打球は、優勝をたぐり寄せる決勝点をもたらした。

 地区大会の1週間前まで、肩痛でボールに触れなかった。練習が限られる中、寺崎は「チームの雰囲気づくりに徹した」という。音成耕治監督も「どんな時でもキャプテンシーを見せてくれた」と全幅の信頼を置く。

 この日の準決勝、決勝にはこれまで戦ってきた相手校の生徒も応援に駆けつけた。県中学野球の期待を背負って挑む九州大会。“軟式王国佐賀”復活に向け、寺崎は「自分らしく戦うだけ」と気を引き締めていた。(松岡蒼大)

=成績=

 準決勝 鹿島西部3-2浜玉、基山5-0致遠館

 ▽決勝

基山 5-2  鹿島西部

=第53回 県中学総体=

このエントリーをはてなブックマークに追加