日本政府による飛行自粛要請を拒否するかたちで、米軍が沖縄県内で新型輸送機オスプレイの飛行を強行した。オーストラリア沖での墜落事故の原因も明らかではない中での強引な運用に、オスプレイの訓練や配備の計画がある沖縄県外の関係地域でも、安全性への懸念や飛行中止を求める声が高まった。

 北海道では10日から陸上自衛隊と米海兵隊との共同訓練にオスプレイが参加予定。北海道の橋本彰人危機管理監は7日、防衛省でオスプレイの参加見合わせを求めたが、防衛省側は「調整中」との回答にとどまった。演習場を抱える千歳市や札幌市も同様に要請した。

 北海道での共同訓練でオスプレイは青森県三沢市の米軍三沢基地にも展開予定。同市の市民団体「上十三地区平和委員会」の小笠原邦定代表(73)は、防衛省を通じて小野寺五典防衛相と三沢基地のスコット・ジョーブ司令官に飛来中止などを要請した。「トラブルが多い欠陥機が日本の空を飛んではならない」と訴えた。

 米空軍仕様のオスプレイ配備計画がある米軍横田基地(東京都福生市など)周辺住民にも不安が拡大。「横田基地の撤去を求める西多摩の会」代表高橋美枝子さん(75)は「米軍は日本政府の要請も無視しており、誠意も何もない」と憤る。

 米軍オスプレイの定期整備が実施されている陸自木更津駐屯地を抱える千葉県木更津市と同県は、整備に伴う試験飛行自粛を、米軍に働きかけるよう防衛省北関東防衛局(さいたま市)に要請した。【共同】

このエントリーをはてなブックマークに追加