株元に寄生しているトビイロウンカの老齢幼虫(8月25日、県農業技術防除センター撮影)

 佐賀県農業技術防除センターは8月30日、稲の株元に寄生して栄養分を吸い取る害虫「トビイロウンカ」の多発が懸念されるとして注意報を出した。「さがびより」や「ヒヨクモチ」など中晩生の品種を中心に収穫前の株枯れ(坪枯れ)被害をもたらす可能性があり、発生状況の確認と防除を呼び掛けている。

 23~25日に県内48カ所の水田で実施した調査では、発生ほ場率が平年の約2倍となる43・8%(前年2・1%)、発生株率は10・4%(平年3・5%、前年0・1%)。地域ごとにばらつきがあり、県西部が高い傾向にある。ウンカの大被害を受け、作況指数が全国ワースト2位の「93」だった2013年の同時期(ほ場率68・8%、株率14・8%)に近い数字になっている。

 同センターによると、今年は中国大陸東岸からのウンカの飛来頻度が高い。さらに7、8月は高温小雨のためウンカが生育しやすく、9月以降も平年より高い気温が続く予想で、増殖の恐れがある。

 ウンカは卵からふ化した若い幼虫のうちが薬剤の効果が出やすいという。同センターの担当者は「ウンカは対応が遅れるほど対策が取りづらくなる。地域、ほ場ごとに発生状況は違うので1枚1枚確認し、早めの薬剤散布を」と注意喚起する。

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