ドローンから送られる対岸の映像をモニターで確認しながら、指揮本部から救助隊に指示が出された=鳥栖市河内町の河内ダム

ドローン(左上)が救助を求める人の発見など、救助隊の活動を手助けした

■上空から把握、有効性実感

 局所的な豪雨や台風による災害に備えようと4日、鳥栖署と神埼署が鳥栖市河内町の河内ダムで小型無人機「ドローン」を活用した合同訓練を行った。助けを求める人を上空から素早く捜し出し、リアルタイムの映像で状況を把握することで迅速かつ的確な救助活動につなげた。

 訓練は大雨で河川が氾濫、堤防が決壊し集落が濁流に襲われたという想定で25人が参加した。広域に浸水し徒歩で現場に向かうことが難しいため、警察がドローンの検定事業を展開する「ドローン検定協会」(山下壱平社長、鳥栖市)に探索を要請した。

 カメラを積んだ縦横45センチの小型機計2台が岸から飛び立つと、ほんの数秒で約150メートル離れた対岸に到着。草や木の陰、車内など指揮本部からは確認が難しい場所で、助けを求める人を発見した。

 本部テント内の画面にはドローンからの映像が映し出され、救助部隊に現場の状況が逐一伝えられた。活動は円滑に進み、被災者役を無事に救い出し、ゴムボートに乗せて搬送した。

 大型のドローンであれば、AEDや救命胴衣を運ぶことも可能だという。鳥栖署の北野一信署長は「災害発生から現場を確認するまでの時間的なロスを減らせるのは大きい。映像もきれいで双眼鏡では見えない部分も確認できた」と有効性を実感していた。

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