店内に置かれる2次元コードを掲載した用紙と、スマホで2次元コードを読み込んで表示された英語のメニュー

■武雄市の56店一斉導入

 武雄市の観光施設や飲食店56店が、翻訳したメニューや利用案内をスマートフォンで簡単に表示するサービスを始めた。増え続ける外国人観光客との言葉の壁を解消しようと、市や観光協会が導入を呼び掛けた。市はさらに参加店を増やし、町全体の「もてなし力」アップを目指す。

 福岡市の社団法人「タグフィット」(後藤玄利代表理事)が、無料の多言語翻訳アプリを活用した外国人が観光しやすい都市づくりを市に提案。市は観光協会とともに、450の店や施設に利用を勧めた。

 手続きは、タグフィットのアプリ「コトつなカメラ」をダウンロードし、店のメニューを撮影して登録する。タグフィットは英語、韓国語、中国語(中国本土と台湾の2種)に翻訳したスマホ用のページを作り、ページを呼び出せる2次元コード付きのカードを店に送る。客がコードを読み取ると、翻訳されたメニューが表示される仕組み。無料で、10日前後でできる。

 参加店の内訳は飲食店27、宿泊施設10、みやげ物店10、観光施設9。楼門内の見学案内を作った武雄温泉は「説明不要だし、説明看板も作らなくていいので助かる」と評価。飲食店も「注文したいメニューが一括表示される仕組みもあるのでいい」と、注文のやりとりが簡単になったという。

 タグフィットの後藤代表は「多くの店が導入することで点が面になり、外国人が過ごしやすい町になる。翻訳する外国語も年内には30近くまで広げて利便性を向上させたい」と効果を説明した。小松政市長は「言葉の壁を簡単に解消できる魅力的なツール。さらに導入を進め、外国人観光客を呼び込みたい。県内にも広がってほしい」と話す。

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