修復を終えた「神田のカブカブ獅子」の雄獅子。奥が雌獅子=唐津市神田の飯田観音堂

 唐津市の重要有形民俗文化財「神田(こうだ)のカブカブ獅子(じし)」の獅子頭が修復を終え、唐津神社で16日午前10時から獅子舞が奉納される。唐津くんちでは11月3日の早朝5時に同神社に奉納する伝統があり、日中の奉納舞は地元の人も「記憶にない」という。

 修復は中学校単位で組織する「地域まちづくり会議」の活動を支援する市の事業で取り組んだ。唐津第一中校区は昨年度、カブカブ獅子を中心とした地域史の掘り起こしをテーマとし、2月に史実調査報告会を開催。同時に獅子頭の損傷箇所を手直ししていた。

 神田のカブカブ獅子は角1本の雄獅子(20キロ)と左右に2本ある雌獅子(17キロ)の一対で、口を開け閉めして舞う。傷みがひどかったあごを動かす軸と軸受け部を中心に今回修復した。作動に欠かせない要の部分で、いつ以来の修復かは定かでない。

 13日には神田の飯田観音堂に十数人が集まり、奉納前の最終チェックをした。神田区長の水竹昌則さん(70)は「くんちの時は朝早く、知らない人も多い。多くの人に見に来てほしい」と話している。

 明治初期までは唐津くんちの行列に、神田のほか、町田、菜畑、二タ子、江川町、京町などのカブカブ獅子が加わっていたとされている。

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