メンタル面の強さを生みだす哲学を指南した元プロ野球選手の永尾泰憲さん=神埼清明高校

■自分のスタイル貫こう

 ヤクルトや阪神などで1114試合に出場した元プロ野球選手で佐賀西高野球部コーチの永尾泰憲さん(65)が27日、神埼清明高で講演した。永尾さんは勝負の世界で戦ってきた経験を基に「自分のできることを続けることが強さを生む」と指南した。

 永尾さんはヤクルトでの若手時代に本塁打王の王貞治さんを育てたとされる荒川博監督(当時)とのエピソードを紹介。強打につながる「1本足打法」を薦められた際、反発して球に食らいつく自らのスタイルを貫いたという。「誰にも負けない自分の特徴を生かす。チームのいろんな役割、それぞれの使命にどれだけ挑み続けられるかが大切」と諭した。

 リーグ最多の犠牲バントを決めたシーズンもあったという永尾さん。「15年のプロ生活でホームランはたった23本だったけどね」と笑顔を見せながら「信念と団結、攻めの姿勢が勝利をたぐり寄せ、惰性や他人任せがそれを阻む」と結んだ。

 講演後、野球部の三好永遠君(17)が「甲子園出場に向けて地道な練習の積み重ねを大事にする」とお礼を述べた。

 全国大会を控える女子ハンドボール部の平尾奈々さん(16)は「『結果が出るまでやるのが努力』というのが印象的。私も他人任せにしてしまう時があるから、強い信念を持って取り組みたい」と話した。

 運動部に所属する生徒のメンタル面に磨きをかけようと学校側が初めて企画、1、2年生102人が聴講した。

このエントリーをはてなブックマークに追加