財務省が1日発表した4~6月期の法人企業統計は、金融・保険業を除く全産業の経常利益が前年同期比22・6%増の22兆3900億円だった。増加は4四半期連続。比較可能な1954年4~6月期以降、全四半期を通じて過去最高となった。円安や資源価格の回復を背景に業績が急回復して「内部留保」も拡大。2016年度に企業が蓄えた利益剰余金は、全産業で前年度に比べ7・5%増え最高の406兆2348億円となった。

 こうした結果を踏まえ、民間シンクタンク各社は1日、17年4~6月期の実質国内総生産(GDP)改定値の予測を発表。主要11社はいずれも速報値(前期比年率4・0%)から下方修正されると見込んだ。平均は2・8%増だった。

 4~6月期の経常利益は、製造業が46・4%増と大きく伸びた。新型車の販売が堅調だった自動車産業がけん引した。資源価格の上昇で卸売業を中心に好調だった非製造業は12・0%増。全産業のこれまでの最高額は16年10~12月期の20兆7579億円だった。

 設備投資は1・5%増の9兆4506億円で3四半期連続の増加。ただ伸び率は1~3月期より鈍化した。工場の新設や増強投資が活発だった前年の反動で、製造業が7・6%減ったことが影響した。ホテル建設や通信関連投資が活発だった非製造業は6・9%増えた。売上高は6・7%増の327兆9184億円だった。

 季節調整済みの設備投資(ソフトウエアを除く)は前期比2・8%減だった。【共同】

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