始まる前から終わりの話をするのは野暮かもしれない。いよいよ開幕するリオデジャネイロ五輪は、最後の最後の瞬間まで楽しませてくれそうだ。締めくくりの「フラッグハンドオーバーセレモニー」で、次の開催都市にオリンピック旗が手渡される◆その旗の受け取りが、新都知事に決まった小池百合子氏の国際舞台デビューになる。女性の社会進出を阻む“ガラスの天井”を打ち破り、首都の顔の座を射止めたのはどんな女性かと、注目を浴びるに違いない◆エジプトのカイロ大学に学び、アラビア語通訳からキャリアを積んできた国際派。ピラミッドのてっぺんで、振り袖姿でお茶会を開いたというエピソードまであり、日本をアピールするのはお手の物だろう◆「崖から飛び降りる覚悟」でいち早く手をあげ、自民党の支援が得られないと見切るやいなや、対決姿勢を打ち出した。他候補への攻撃的な発言など「劇場型」で関心を引きつけ、百合子カラーのブロッコリーやゴーヤーを手にした聴衆を集めてみせた◆これからの任期4年間は、2020年東京五輪へ向かう歩みそのものでもある。「冒頭解散」「都議会自民党のドンとの対決」「東京アニメランド構想」など、準備したシナリオは盛りだくさん。本編の封切りはまもなく。劇場型の新知事にとって、これ以上の舞台もあるまい。(史)

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