【ワシントン共同=武井徹】米海軍安全センターは7日までに、オーストラリア沖で5日に起きた新型輸送機オスプレイの墜落事故について、事故の深刻度を示す4分類のうち最も重大な「クラスA」に当たると公表した。在沖縄米軍は行方不明になっていた海兵隊員3人が死亡したと発表。小野寺五典防衛相は日本時間の8日、事故を巡り「米側に早急な報告をお願いしている」と述べた。沖縄県の富川盛武副知事は米軍に抗議後、記者団に「沖縄の視点から言うと耐え難く怒りを禁じ得ない」と語った。

 在沖縄米軍トップのニコルソン沖縄地域調整官は副知事に「オスプレイは世界中で飛んでいる」として、日本政府が要請している国内飛行自粛は必要ないとの認識を表明。一方、江崎鉄磨沖縄北方担当相は記者会見で「日米地位協定をもう少し見直さないといけない」と述べた。江崎氏は8、9両日の日程で就任以来、初めて沖縄県入りし、翁長雄志知事と会談する予定。

 米国防総省のデービス報道部長は「米軍は安全を最も重視している」とし、懸念解消のため日本政府と密接に協議していると説明。オスプレイの運用継続に理解を求めた。

 小野寺氏によると、オスプレイは日本時間5日午後4時ごろ、オーストラリア東海岸沖で輸送揚陸艦への着艦中にデッキに衝突、海中に落下したと米側から状況説明があった。米軍は行方不明の3人の捜索を続けたが、救助を断念して機体などの回収、引き揚げ作業に重点を移していた。

 クラスAは、200万ドル(約2億2千万円)相当以上の被害や航空機損壊、死者が出るなどした事故に適用される。

 昨年10月中旬以降、米海軍と米海兵隊でクラスAに分類された航空機事故は今回も合わせて16件。昨年12月に沖縄県で起きたオスプレイの不時着や、同月に米軍岩国基地(山口県岩国市)所属のFA18戦闘攻撃機が高知県沖で墜落した事故も含まれている。

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