旧富士小跡の活用案に対し、意見を述べる住民=佐賀市富士町のフォレスタふじ

■佐賀市・合宿を誘致「稼ぐ施設」/住民・解体も視野「集いの場」 

 佐賀市は12日、旧富士小跡の活用策について住民説明会を富士町内で開き、スポーツ合宿や企業のサテライトオフィスとして利用する校舎改修案を示し、住民も利用できる「稼ぐ施設」を強調した。住民からは、校舎解体を求める声や、合宿施設が成功する見込みを問う意見が相次ぎ、住民が集える場としての活用を望む意見も目立った。

 旧富士小がある古湯など4地区に続く全体説明会で、いずれも賛否両論が出た。ただ、市は「維持管理費を考えると、『稼ぐ施設』としての活用は必要」として新年度当初予算案に設計費を計上する方針。

 フォレスタふじの説明会では、市企画調整部の古賀臣介部長、企画調整課の武藤英海課長らが計画を説明し、住民約30人が出席した。市は富士町古湯の旧富士小跡の改修案で、住民が利用できる機能も盛り込むことなどを改めて示した。施設は指定管理者が運営し、今後選定する管理者と協議して詳細を決めるという。

 住民からは、「校舎を再利用するのはなぜか」「合宿はどのようなスポーツを想定しているのか」「子どもからお年寄りまで住民が集える場にしてほしい」などの質問や意見が出た。活用案に理解を示す意見や、施設内に地元の人が地場産品を売る店舗開設の提案もあった。

 これに対し市側は、スポーツ合宿の市場規模は年間1764億円との試算を示し、「専門的に誘致に取り組んでいる自治体はない」として好機があるとの認識を示した。校舎を再利用する理由では、「教室が区切られる点で活用しやすく、採算を考えると100~150人規模の収容人数が必要」と語った。

 合宿は、嘉瀬川ダムの「しゃくなげ湖」で練習するボート競技を想定しつつ、他のスポーツで利用できる施設整備を課題の一つに挙げた。合宿施設に入浴施設を整備せず、周辺の温泉施設を利用することや、料金を3千~4500円の範囲にして旅館の客層と重複せず、地域への波及効果を考慮している点も強調した。

 古湯地区の住民には、温泉施設を使う合宿利用者と旅館宿泊客との調和や100~150人に対応する飲食店がないことを疑問視する意見もある。市によると、富士自治会は佐賀市案を基本的に了承している。

 武藤課長は「住民が集える場としても使うつもりで、丁寧に説明していきたい」と現方針で地元の理解を得たいとしている。

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