作品解説をする池田学さん=佐賀市の県立博物館

 県立美術館で個展を開催している画家の池田学さん(多久市出身、米国在住)のアーティスト・トークが12日、佐賀市の県立博物館であった。池田さん自らが作品解説し、来場者の質問を受け付けた。

 震災からの復興をイメージした新作「誕生」について、池田さんは「希望を見いだせる作品にしたい」と思ったという。絵の上部に描かれた満開の花は回復や復活を意味する。花は実物の花ではなく、ボートやテント、祈る手などを集めて表現し、赤ちゃんで黄色のおしべを表現している。

 イベントは来場者が会場を埋め尽くすほどの大盛況。多くの来場者から質問が寄せられ「いつ絵を『描き上げた』と決めるのか」という質問には「描くところがなくなったとき」と池田さんは答えた。絵を描くときに気を付けていることは「楽しみながら描く。でも、ちょっと息を止めてしまうくらいの緊張感を持って描いている」と語った。

 「誕生」に対し、「人の価値観や生き方を変える絵だ」と涙ぐみながら話した来場者に、池田さんは「その言葉は自分の力になる」と感謝した。次作の制作予定を聞かれると「一度、気持ちをリセットしてから。自分の声に忠実にありたい」と話した。

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