黄色いカバーをかけた新品のランドセル。新1年生のちっちゃな背中に不釣り合いなランドセルは、どちらが背負われているのか、何ともほほえましい◆東京・銀座のショーウインドーで見かけたランドセルは、鮮やかな赤色とシックな茶色。パリやニューヨークでファッション・アイテムとして人気を集めているとか。来日した観光客が買い求めていく◆その頑丈さは、まさにメード・イン・ジャパン品質の代表格に違いない。6年たってもまだまだ使える。思い出いっぱいだし、捨ててしまうのは惜しい。押し入れに眠ったままの家庭も多いだろう。使い終えたランドセルをアフガニスタンに送る活動を、国際NGO「ジョイセフ」(東京)が続けている◆内戦に苦しんだアフガニスタンでは、貧しさから学校へ通えない子どもたちが少なくない。青空教室では、ランドセルは机に早変わり。これまでに17万個以上を届け、親たちの意識まで変えつつある。カラフルなランドセルを背に楽しそうに通う姿を見て「うちの子も」という具合に◆わが家でも押し入れから引っ張り出して拭き上げ、鉛筆やノートを詰めて送った。送料は自己負担だが、今年も5月末まで受け付けている。佐賀の空の下を通ったランドセルが、遠い異国の空へ-。思い出が、新しい希望へ生まれ変わるようで楽しい。(史)

このエントリーをはてなブックマークに追加