>母・福田ヨシさんの思い出を語る光武育子さん=佐賀市松原の肥前通仙亭

 NPO法人高遊外売茶翁(こうゆうがいばいさおう)顕彰会が主催する「佐賀おもしろ学」の前期講座が13日、佐賀市松原の肥前通仙亭で始まった。初回は「楠おばさん」の愛称で慕われた福田ヨシさんの次女・光武育子さん(88)=鹿島市=が“素顔の母”に触れながら、伐採予定だった県庁周辺のクスノキを命がけで守った逸話についても語った。

 県内初の女性県議で教育や母子家庭の支援にも尽力した福田さん。光武さんは「母は『どんな逆境にも立ち向かえる人間になりなさい』と教えていた」と語り、子どもたちに行商に行かせ、それを小学校の講堂建築の資金に充てたエピソードなどを紹介した。

 クスノキを守った話では「母が守ったのは1本と思われがちだが、伐採されようとしていた120本以上のクスノキと、埋め立て計画があったお堀も、私財を投げ打ち、借金までして守った」と逸話を披露。約90人の参加者に「周辺を散歩したら、母のことも思い出して」と呼び掛けた。

 講座は各分野の専門家を招き佐賀の文化を学ぼうと開き、今回で14期目。長崎街道溝口橋の現地研修など全11回が予定されている。問い合わせは同会、電話0952(97)7377。

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