九州新幹線長崎ルートに導入予定のフリーゲージトレイン(FGT、軌間可変電車)について、JR九州の青柳俊彦社長は13日、国土交通省が今月にも開く予定の技術評価委員会の結果を踏まえ、経済性の観点などから同社として導入可否を判断する考えを示した。

 FGT開発を巡っては、試験車両の走行試験で起きた車軸の摩耗を防ぐ対策に加え、現状で一般新幹線の2・5~3倍程度とされる維持管理コストを縮減できるかが最大の焦点。青柳社長は経済性について昨年12月、長崎新聞の取材に「半年間で見通しが立たなければ(導入を)ノーと言おうと思っている」と述べており、次の評価委が大きなヤマ場となりそうだ。

 13日は福岡市内で報道陣の取材に応じ「技術的評価が出た上で、最終的に判断しようと思っている。部品の問題や安全性を含めて(国に)回答する」と述べた。「(部品に)どれくらい耐久性があるのか、再利用が可能なのかなどが評価委で出される。それに従って試算する」と語り、評価委に示される結果を基に採算性などを判断するとした。

 FGTは、車輪の幅を変えることで新幹線用と在来線用の線路を乗り換えなしで直通運行できる仕組み。摩耗対策やコスト縮減策を検証する走行試験を3月に終えており、国交省が結果を次の評価委に諮る見通し。【長崎新聞提供】

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