コノシロ漁の視察を終えて船を下りる防衛省の土本英樹大臣官房審議官(右から2人目)ら関係者=藤津郡太良町の竹崎漁港

 自衛隊の新型輸送機オスプレイの佐賀空港への配備計画を巡り、防衛省は13日、有明海でコノシロの投網漁を視察した。コノシロは音に敏感なため、オスプレイの飛行音が与える悪影響を懸念する漁業者側が要請していた。土本英樹大臣官房審議官は「実体験できたのは貴重」と述べ、昨年11月の米軍機によるデモフライトの音源を使い、7、8月をめどに魚の反応を検証する考えを示した。

 土本審議官や九州防衛局の川嶋貴樹局長ら関係者10人が2隻に分乗し藤津郡太良町の竹崎漁港を出発、地元漁師の投網漁船4隻とともに有明海を約4時間半回った。空港南側は風があって魚が見つからず、太良町沖に移り漁を視察した。

 太良町では約20隻が通年でコノシロの投網漁を営む。逃げられないよう魚群から数百メートル離れた地点で船のエンジンを切り、ろをこいで近づくなど細心の注意を払う。この日は魚群から約15メートル離れた地点で船のエンジンをかけて魚が逃げ出す様子も確認した。視察後、投網漁業者と非公開で意見交換した。

 投網業者会会長の寺田豊さん(47)は「オスプレイが来たら100パーセント影響がある。産卵にも影響するし死活問題」、別の漁業者も「防衛省は国を守らにゃいかんが、われわれも家族を守らにゃいかん」と計画反対を訴えた。大浦支所の竹島好道運営委員長は「足しげく現場に通って投網漁を理解し、実態に合った調査をしてほしい」と注文した。

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