長崎は9日、被爆から72年の原爆の日を迎え、長崎市松山町の平和公園で祈念式典が営まれる。投下時刻の午前11時2分に黙とう。田上富久市長は平和宣言で核兵器禁止条約を評価し、日本政府へ条約参加を求める。安倍晋三首相や各国の代表らも参列する。

 8日は、核兵器のない世界の実現に向けて世界の都市が連携する非政府組織(NGO)「平和首長会議」の総会が市内で開幕。長崎原爆に遭った松尾幸子さん(83)が、各国の自治体代表者など約500人を前に「長崎を最後の被爆地にしましょう」と訴えた。

 松尾さんは11歳の頃、長崎の爆心地から約1・3キロで原爆に遭った。「白い光の後、ドーンという音がした。町は黒い煙に包まれていた」と証言。父やきょうだいら計7人の親族を失い、自らも甲状腺の病気と闘い続けた。松尾さんは「原爆は悪魔の兵器。72年たっても存在するのは、絶対許せない」と傍聴者らを見据え、力を込めた。

 証言に先立ち、国連の軍縮担当上級代表に日本人女性として初めて就いた中満泉さん(54)が、21世紀の軍縮をテーマに英語で基調講演。「広島、長崎の被爆者がさらされた恐怖を、人類は二度と経験してはならない」と話した。【共同】

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