山口知事(左)を表敬訪問し、語りあうNPO法人難民を助ける会の長理事長=佐賀県庁

◆難民問題や感染症対策 中高生に授業、講演 

 世界の60を超す国や地域で活動する認定NPO法人難民を助ける会(AAR Japan、本部・東京)が1日、佐賀市に事務所を開設した。佐賀県が「心の企業誘致」として先進的なCSO(市民社会組織)を招く取り組みの第4号。国際理解教育の拠点として県内の中高生らに出張授業を行うなど、グローバル社会を生き抜く人材を育成する。

 AARは特定の政治や宗教に偏らず、紛争や災害の被災者支援に取り組んでおり、1997年には主要メンバーとして展開した地雷禁止国際キャンペーンでノーベル賞を共同受賞している。最近では紛争が続くシリアのほか、国内では東日本大震災、熊本地震の被災者支援も継続している。

 首都直下型地震に備え、東京以外の活動拠点を探す中で、佐賀県の支援が目にとまり、サポート体制が充実していることや東アジアに近い地の利から佐賀進出を決めた。佐賀事務所は2人体制で、中高生を対象に難民や感染症対策など国際課題の巡回出張教室や、講演会などで人材を育成する。自然災害時の復旧・復興支援にも取り組む。

 山口祥義知事を表敬訪問した長有紀枝理事長は「佐賀は世界に開かれており、国際問題を考えるにはいい場所。子どもたちが将来、世界で活躍する人材に育てば」と展望を語った。山口知事は「志ある人の縁がつながり、連携していく雰囲気を、県としても支援したい」と話した。

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