伊万里署員の誘導で近くの大坪公民館まで避難する園児=伊万里市の大坪保育園

 伊万里署(鶴直人署長)は7月27日、地震による津波で庁舎が使用不能となるケースを想定した機能移転訓練を行った。災害時の活動拠点提供の協定を結んでいるJA伊万里本所に通信機器などを運び込んで災害警備本部を設置し、園児の避難誘導訓練も同時に実施した。震度6強の地震で伊万里署庁舎が被災し、2時間半後に津波が押し寄せるという想定で行った。

 海抜2・4メートルにある伊万里署は水没の危険性が高く、鶴署長はJA本所に災害警備本部を設置するよう指示。署員は通信機器や非常持ち出し用の重要書類などを高台にあるJA本所3階大会議室に運び込み、九州管区警察局情報通信部とも連携して本部を設営した。

 伊万里署とJA伊万里は昨年9月に協定を締結し、訓練は昨年に続き2回目。今年は機能移転と並行し、大坪保育園の園児53人が避難誘導訓練に参加した。近くの大坪公民館への避難を誘導した署員は「慌てて転んでけがをしないように」と注意を呼び掛けた。

 鶴署長は本部設営時にスムーズさを若干欠いた点を課題に挙げ、「大災害はいつどこでも起こりうる。訓練を通じて足りない点や改善点を見つけ、備えを」と話した。

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