自動車や発電機用の精密工作機械を製造する唐津鐵工所(唐津市二タ子、竹尾啓助社長)は、社名を「唐津プレシジョン」に変更する。明治42(1909)年、北波多・芳谷炭鉱の機械製造部門として創業した老舗メーカーで、国内外市場の拡充と人材確保に向け、社名刷新に踏み切る。

 「プレシジョン」は「精密、高精度」の意味。同社は一貫して工作機械を製造してきたが、「溶鉱炉を持つ鉄工所や溶接工場と誤解されている面もある」(竹尾社長)とし、「千分の一ミリ単位にこだわる精密工作機械メーカーとしてのコンセプトを再確認したい」と伝統の社名を変更する。

 併せて英文名も「Karats Precision,Inc.」に変更。唐津も「Karatsu」ではなく、米国流の語感に沿って「Karats」としている。社員投票にも諮り、「プレシジョンは耳なじみは薄いかもしれないが、機械業界、海外の通用語」として株主総会で了承。本社を置く東京都港区に8月10日付けで変更登記する。

 唐津鐵工所は芳谷炭鉱の経営者で小松製作所(コマツ)の創業者でもある竹内明太郎が設立。現在、国内と海外の取り引きが半々で、海外は韓国、米国の自動車メーカーや中国の重工業発電機メーカーが主。社員145人で、今期の年商は三十数億円を見込む。

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