玄海町が議員報酬を増額する。議会で可決されれば、9月の改選後から適用する。町税の減収について取材したばかりだったため、「なぜこのタイミングで」と疑問に思った。

 議員報酬は10年以上変更がなく、町役場の担当者は「あくまで適正な額に見直しただけ」と説明。その上で増額の意味の一つに「未来への投資がある。報酬増で若手議員の創出につながれば」と話した。

 どの業界でも高齢化と後継者不足が問題になっているが議員も例外ではない。11人いる町議は全員男性で平均年齢は68歳。最年少は60歳、最年長は80歳となっている。原発という国策を抱える町の、前回の町議選は無投票だった。

 現行の月額報酬も26万3000円で、勤めを辞めて当選の保障がない中で立候補するとなると、少し心もとない。増額後は29万円になる。「もし子育て世代が議員になってくれれば、町にとっても大きなプラス」。担当者の言葉には、現状を変えたい思いがにじむ。

 財源は町民の税金で、中には「報酬を上げる必要はない」という意見もある。投資は意味あるものになるか、9月の町議選に分かる。(唐津支社・藤本拓希)

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