総額4335億円の2017年度佐賀県当初予算案について説明する山口祥義知事=佐賀県庁

 「人の痛みに敏感な県政」-。佐賀県の山口祥義知事は14日、2017年度当初予算案を発表した記者会見で、現場の思いに寄り添う山口カラーを前面に打ち出した。複数の国政課題にかすみがちだが、地に足の付いた現場重視の県政運営に向け、1期目後半の布石を打った。

 「すべて人というものに着目した予算。そのベースは志だ」。山口知事は「志を礎に、県民とともに新たな時代を切り開く」と銘打った予算案の説明で強調した。来年の明治維新150年も念頭に「一番やりたかったのは県民の誇りの醸成」と力を込めた。

 昨年は妊婦ジャケットを着たり車いすを体験したりして、現場の思いをくみ取ってきた山口知事。予算編成では「現場に立脚した予算になっているか」に注目し、不安な点は自らも入って担当職員らと意見交換しながら修正したという。

 福祉分野では、第一線で活躍する関係者の懇談会も立ち上げ、改めて現場の声に耳を傾ける姿勢を示した。予算の制約がある中、課題を網羅的にカバーしているのかは「まだまだ」としつつ、「(今後)手をつけていきますよ、というのを県民に示せたら」と思いを語った。

 昨年4月に本部制から部局制に変更し、初めての予算編成となる。山口知事は、示した方向性について自ら考えて具体化した県職員を「昨年よりは格段に成長している」と評価した。今回の予算案を「(思いの)8割」とし、「120点になるように実践で頑張っていく」と気を引き締めた。

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