山口知事ら佐賀県関係者が参列した顕彰祭=札幌市中央区の北海道神宮参集殿

 佐賀出身で明治政府樹立直後、北海道開拓に貢献した島義勇(よしたけ)(1822~1874年)をたたえる顕彰祭が16日、島が創建に関わった札幌市の北海道神宮で開かれた。山口祥義知事ら佐賀県関係者約40人をはじめ、約200人が参列。県は来年の「明治維新150年」の記念事業として島の銅像を県内に建立する計画で、山口知事は「北海道と未来志向で交流するきっかけにしたい」と協力を呼び掛けた。

 島は幕末、佐賀藩10代藩主鍋島直正の命で蝦夷(えぞ)地・樺太(からふと)を調査。維新後の1869(明治2)年に開拓使判官となり、札幌の都市計画の基礎をつくった。1874(明治7)年の士族反乱「佐賀の乱」を首謀したとして処刑されるが、北海道では「開拓の父」と評価され、地元有志らが毎年、4月13日の命日にちなんで顕彰祭を開いている。

 神事後の「顕彰の集い」で、山口知事は来年3月に開幕する「肥前さが幕末維新博」への意気込みを語り、「島が北海道でこれほど大切にされていることを佐賀の人たちにも知ってほしい」と銅像建立の意義を強調した。

 島の銅像は同神宮や札幌市役所ロビーに建てられているが、故郷の佐賀にはないことから、県は「ふるさと納税」などを活用して寄付を募り、来年秋ごろの建立を目指す。

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