佐賀県が護岸工事をしたクリークが崩れ、農作物栽培に支障が出たとして、小城市の農業男性が県に60万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、佐賀簡裁が県に請求通りの支払いを命じたことが分かった。県は判決を受け入れ「賠償金を支払う」と14日に発表した。

 県によると、工事は2014年度、男性が耕作する水田に隣接するクリーク約80メートルで実施した。15年7月にのり面が崩れ、田んぼに水をためることができない状態になったという。

 男性は応急処置を施したが、再び崩れる可能性を想定し、食用の稲から収穫時期が早い飼料用に転換した。この収益差額や応急処置の費用などを求め、15年11月に提訴した。

 今年1月20日に判決が言い渡され、県は控訴せず、2月3日付で確定した。県は、のり面崩壊の原因を今回の工事以外で立証することの困難さや、「農業振興のための工事でこれ以上の争いは本意ではない」ことなどを判断理由に挙げている。賠償金は本年度予算の予備費で支払う方針。

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