■当たり前の家族に

 私は男女の双子(24)と娘(21)の3人の子どもがいる。小さい頃の双子の子育ては本当に大変だった。そして下の娘を授かり、家族やいろいろな人に助けてもらいながら、なんとか子育てした。

 双子は小学生になり、中学生になった。男女の双子の珍しさからか、他の小学校からの友達に冷やかされたことがあった。思春期と言われる時期も重なり、2人は外では距離を置くようになった。高校からは別々の高校に進学しそれぞれの学生生活を送った。その頃、娘はつらい体験をするが「自分のことをわかってくれる人がいるから大丈夫」とつらい時期を乗り越えた。

 自分のことをわかってくれる人がいることが、あの時の娘の支えになり、乗り越える力になった。私はそれが家族でありたいと思って母親をしてきたつもりだが、後で聞くとその人は友達だった。少しがっかりした私に気づいた娘は「家族は当たり前やん」と笑いながら言った。

 そんな娘が11月に入籍した。いろいろなことを経験させてもらった。私は、少しはましな母親に育っているだろうか。でもきっと「家族は当たり前」と言ってくれた娘は、自分のことをわかってくれる男性と共に、これから当たり前の家族を築いていくだろう。どうか幸せになってほしい。(中村由美子・佐賀女子短大非常勤講師)

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