まいづる百貨店が導入する電子マネー「CoGCa(コジカ)」。売り場の専用機(左)で現金をチャージして利用する=唐津市中原

 唐津市で食品スーパーなど16店舗を運営する「まいづる百貨店」は8月中旬から、電子マネー機能付きの会員カードを導入する。事前にチャージ(入金)し、専用の精算機にかざして支払う仕組み。釣り銭のやり取りの時間を短縮して業務の効率化を図り、顧客の囲い込み効果も狙う。

 導入するのは、全国の中堅・中小スーパーでつくる共同仕入れ組織・シジシージャパン(CGC、東京)発行の「CoGCa(コジカ)」。年会費無料で、スーパー12店のほか、大手口センタービルのコンビニ「ソレイユ」と「ひまわり」(同市中原)で利用できる。

 現行の会員カード同様、買い物時にポイントがたまり、携帯電話などで購入履歴や残高が確認できる。18日から本店(同市大名小路)を皮切りに順次、切り替えや入会手続きを開始。現行カードの利用は9月末で終了する。

 現行カードの総発行数は市内の全5万世帯を上回る約9万枚。利用客の6割が60歳以上という。人材難でレジ担当が不足する一方、顧客の高齢化に伴って精算時間が長く掛かるようになっており、電子マネー導入で待ち時間の解消を図る。

 唐津地区では、市街地を中心にドラッグストアやディスカウント店の出店が相次ぐ。人口減少も進む中、同社は食材の前処理を本社で一括して行うことで各店舗の調理人員を減らすなどコストダウンを徹底。大手が二の足を踏む小商圏でも運営できるように採算ラインを下げて対抗している。

 電子マネー導入はさらなる効率化が狙いで、省いた手間を商品の袋詰めなどのサービスに当てる。顧客管理とコールセンターはCGCが行うため低コストで参入でき、会員向けの値引き商品を全体の2割に相当する2千品目に広げて顧客の囲い込みも図る。

 木下修一社長(58)は、直近の四半期決算で業界最大手・イオンの純損益が赤字になったことを踏まえ、「店舗拡大で売り上げを伸ばす時代から、減ってもやっていける時代に入った」と説明。「大手の安売り競争とは一線を画して店舗を維持していく」と独自戦略を強調する。

 県内のCGC加盟店ではこのほか、スーパーモリナガ(佐賀市)が10月中旬からの導入を計画している。

このエントリーをはてなブックマークに追加