団体決勝リーグ・肥前-浜玉 2-2で大将戦を迎え、浜玉の野田晃平を下手投げで破る肥前の川口達磨(右)=唐津市の体育の森公園相撲場

 「絶対に落とせない」。肥前の大将川口達磨は内なる闘志を秘めて土俵に上がった。2-2で迎えた浜玉との決勝リーグ。もろ差しで浜玉の野田晃平にまわしを取らせず、左のかいなを返すと、直後の右下手投げで豪快に沈めた。10連覇をたぐり寄せる投げだった。

 これで昨年、勝ち点と白星の数で並び優勝決定戦の大将戦までもつれた宿敵に快勝。肥前は取りこぼしもなく、安定的な力を発揮して、再び頂点に上り詰めた。

 中堅井上翔太と副将濵口瑞生は10年連続の優勝メンバー。年齢制限で来年が最後になる濵口は「10連覇の重圧は頭から離れなかった。気を抜くことなく、一人一人の連覇への思いが勝因」と分析する。自身も物言いの末に同体とされたが、浜玉戦では足取りで昨年の松浦横綱・水鳥川優を追い詰める気迫を見せた。

 振り返ると、4、5連覇のころが一番厳しかったという。4年連続で松浦横綱になった岩本由将が抜け、現在主力の川口兄弟が入るまでの2年間。「今以上に重圧があり、優勝は無理と言われていた」(濵口)。苦しい時期を乗り越え、集まって稽古したり、おのおので四股を踏んだりして、地域の期待に応えようとする自覚がチームにある。

 どこまで連覇記録を伸ばせるか。「11、12と更新したいが、先は見ないようにしている。とにかく去年のようにはなりたくない」と川口洋昭監督。王者に隙は見当たらない。

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