全日本車椅子ソフトボール選手権大会でMVPを獲得し、世界大会に挑む松本幸貴さん

 ■代表選出、23日から世界大会

 唐津市職員の松本幸貴(こうき)さん(30)=同市相知町=が、7月に北海道であった「第5回全日本車椅子ソフトボール選手権大会」で九州選抜として優勝し、MVP(最優秀選手)に選ばれた。15人の日本代表にも選出され、今月下旬から2年ぶり2度目の世界大会出場を果たす。

 松本さんは専門学校に通っていた18歳の時、交通事故で脊髄を損傷し、車椅子生活になった。かつての野球少年は2014年末から北九州市の車椅子ソフトボールに所属し、再び白球を追う。「今でもキャッチボールが始まると、にやけてしまう」と月2回の練習を楽しみにしている。

 全日本選手権は3年連続の出場だった。今年は11チームで競い、MVPは全選手による投票で選ばれた。「守備には自信がある。そこが評価されたのでは」と一塁手の松本さん。5試合でミスは1回だけ。車椅子操作を優先して未使用だったグローブを昨年から装着し、キャッチングが向上。練習を重ね、車椅子の操作スキルも上がった。

 日本では13年に協会が設立されるなど歴史が浅く、パラリンピックの正式競技でもない。23日から米国テキサス州で始まる世界大会は41回目。世界といっても米国野球のメジャーリーグの下部組織が半数で、各チームに多くの国の人がいて、ユニホームはメジャーと同じという。

 2年前は「打球が速く、取れると思った打球がはじかれ、外野まで持っていたかれた」とパワーの差に圧倒された。日本代表はその年は6位、昨年は5位。「ノーエラーで、さらに順位を上げる力になりたい」と決意を語る。

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