佐賀県は9日、児童発達支援と放課後等デイサービスを提供する「唐津市障碍児・者を支援する会」(唐津市鏡、福田寛子社長)で人員や運営基準に違反などがあったとして、31日付で指定障害児通所支援事業者の指定を取り消すと発表した。指導員らの出勤簿を3種類作成して虚偽申告するなど悪質と判断した。給付費の不正請求の約300万円は返還を求める。

 県障害福祉課によると、事業所名は「Bravo」で2014年3月に指定した。常勤が必要な児童発達支援管理責任者が非常勤だったほか、通所支援計画が不適切で、保護者からの入金に関する会計処理も不明瞭だった。指導員の勤務実態も偽装していた。

 15年4月に責任者の変更届が提出されたが基準を満たしておらず、県は指導を実施し、同10月の監査で違反が発覚した。その後も指導、監査を続けてきたが、事業者が従わなかった。障害福祉課は「帳簿類が未整備で事実認定に時間がかかった」としている。

 利用者は現在、4市町の8人。各市町は今後、別の事業所を利用できるよう調整するほか、不正請求額を確定させた上で返還を求める。事業者側は事実関係をおおむね認めた上で、常勤の責任者を置かなかったことについて「出勤しなくても、子どものための活動をしていればよしとしていた」などと釈明しているという。

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