第3次安倍再改造内閣の初閣議を終え、記念写真に納まる安倍首相(前列中央)と閣僚ら=3日夜、首相官邸

 第3次安倍再改造内閣は3日夕、皇居での認証式を経て発足した。安倍晋三首相(61)は、五輪相に丸川珠代環境相(45)を横滑りで起用。農相に山本有二元金融担当相(64)を充てた。復興相となった今村雅弘元農林水産副大臣(69)ら閣僚19人中8人が初入閣。首相は官邸で記者会見し、衆参両院で政党の枠を超えて憲法改正論議を深めるよう要請した。担当相を新設した「働き方改革」の実現会議を開催し、2016年度内を目途に具体的な実行計画をまとめる方針を打ち出した。【共同】

 丸川氏の起用は、20年東京五輪・パラリンピック成功へ小池百合子東京都知事と連携を図り、女性の活躍を印象付ける狙い。山本農相は閣外に去った石破茂地方創生担当相の側近で、石破氏をけん制する思惑がにじむ。

 会見で首相は改憲勢力が衆参両院で国会発議に必要な「3分の2」の議席を超えたことを踏まえ、憲法改正に改めて意欲を表明した。「自民党の党是であり、党総裁として任期中に果たしていきたいと考えるのは当然だ。国会の憲法審査会で、静かな環境で政局を考えずに議論を深めていってもらいたい」と述べた。

 参院選勝利を受け「戦後最も安定した政治基盤を獲得できた。責任の重さをかみしめ、選挙で約束した政策を、スピード感をもって実行する。結果を出す」と強調した。

 18年9月までとなっている自身の自民党総裁任期の延長は「全く考えていない」と否定した。

 改造人事では、稲田朋美政調会長(57)が女性で2人目となる防衛相となった。女性閣僚は改造前と同じ3人。法相に金田勝年元外務副大臣(66)、文部科学相に松野博一元文科副大臣(53)、経済産業相に世耕弘成官房副長官(53)が就いた。環境相に山本公一元総務副大臣(68)、国家公安委員長に松本純政調会長代理(66)、沖縄北方担当相に鶴保庸介元国土交通副大臣(49)、地方創生担当相に山本幸三元経産副大臣(67)を登用した。

 麻生太郎副総理兼財務相(75)、菅義偉官房長官(67)、岸田文雄外相(59)ら8人が留任。加藤勝信1億総活躍担当相(60)は拉致問題担当相や、働き方改革の担当相を兼務した。

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