フリーゲージトレインの軌間変換の様子を確認する山口祥義知事=熊本県八代市

 佐賀県の山口祥義知事は15日、新幹線長崎ルートに導入予定のフリーゲージトレイン(FGT、軌間可変電車)に試乗した。九州新幹線鹿児島ルート-在来線の直通運転や車軸の幅を変える軌間変換を体感し、開発遅れで実用化への懸念が深まっているFGTの現状を確認した。

 試乗には副島良彦副知事らも参加。新幹線区間は熊本-新八代、在来線は新八代-有佐間などトータルで約80キロを走行し、新八代駅近郊に設置されている軌間変換装置で車軸の幅を変える様子も確かめた。

 山口知事は、新幹線と比べた車両の広さなどについては「そんなに気にならなかった」とした上で、「完成に近いんだろうなという印象」との所感を述べた。「非常に素晴らしいシステムで、あとは耐久性の問題。そこをクリアできるかに尽きる」と語った。

 FGTは、2016年12月から車軸の不具合を改善した車両による検証走行試験を実施中。3月上旬まで1万キロを走行する計画だったが、既に約1万4千キロをクリアしている。国交省技術開発室の岸谷克己室長は「(実用化へ最後の段階となる)60万キロの耐久走行試験に入ることができるか評価するのに、走行試験の距離を重ねた方が評価しやすい」と説明、3月後半までに2万キロ以上を目指す考えを示した。

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