長崎ちゃんぽん店を展開するリンガーハットの鳥栖工場が神埼郡吉野ケ里町の佐賀工場近くに移転することが分かった。町は15日、新工場用地の購入費など1887万円の予算案を町議会に提出、全会一致で可決された。6月ごろから造成に着手し、来年の操業開始を目指す。

 移転先は佐賀工場から県道を挟んだ北約300メートルで約3500平方メートル。鳥栖工場が老朽化したため、2014年に同社から適地がないか打診があった。地権者や町の同意を得て、同社は昨年6月ごろに用地内の井戸調査を実施、水が確保できる見通しが立ち、進出が決まった。造成後、同社に売却する。約20人の地元雇用を予定している。

 多良正裕町長は「企業誘致は町づくりの大きな柱。ほかにも候補地があった中で、町に来てもらえる。新たな雇用も見込める」と期待した。事業の進め方を巡り議会から「唐突」と反発する声も上がり、「用地が決まってからの報告ではなく、細かな情報提供に努めるべき」と注文した。

 鳥栖工場は同社の工場では最も古い1977年12月に完成。従業員は約45人で、ちゃんぽん具材のモヤシを栽培し、関西から鹿児島まで出荷している。佐賀工場(2万2657平方メートル)は麺やギョーザなどを生産している。

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