「民主主義の危機が迫っている」と警鐘を鳴らす加藤創太氏=佐賀市のホテルニューオータニ佐賀

 佐賀政経懇話会(佐賀新聞社主催)の8月例会が3日、佐賀市のホテルニューオータニ佐賀であり、東京財団研究理事の加藤創太氏(48)が講演した。英国の欧州連合(EU)離脱問題や米国大統領選での“トランプ旋風”を解説し、「民主主義に危機が迫っている」と警鐘を鳴らした。

 加藤氏は、英国のEU離脱はグローバル化の進む世界情勢の中で、時代に逆行するような「反グローバリズム」の思想が根底にあると指摘した。離脱支持者の大半は高齢者で、若者世代の意見に勝った「シルバー民主主義」の影響も大きかったと分析した。

 シルバー民主主義に関し「日本も高齢者への社会福祉が財政赤字に影響して、若者世代の将来的な負担になっている」と主張した。

 米共和党の大統領候補となった実業家、トランプ氏が支持を集める背景については「移民や異教徒などを敵に見立て、国民を扇動する典型的なポピュリズム」と説明した。「彼が大統領になれば、日本との安保や貿易姿勢に不満を持っているので、日米関係が今のように良好に続くか心配だ」と述べた。

 加藤氏は4日午前11時から武雄市の武雄センチュリーホテルで開く佐賀西部政経セミナーでも講演する。

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