特別講演する佐賀大学医学部附属病院の山下秀一病院長

迅速な救命行動を行うために、参加者たちは実技を交えながら心肺蘇生法などを学んだ=鹿島市生涯学習センタ-「エイブル」

 ■佐賀救急医学会に200人

 地域を支える救急医療をテーマにした「第40回佐賀救急医学会」が2日、鹿島市生涯学習センター「エイブル」で開かれた。県内の医療関係者など約200人が訪れ、講演やシンポジウムで救急医療への意識を高めた。

 学会では、県内の医師や看護師などが講演やポスターセッションで、病院での経験を元にした症例報告や活動内容を発表した。特別講演では「佐賀大学医学部附属病院総合診療部の高齢者救急との関わり」と題して、同病院の山下秀一病院長が講話。高齢化の実態や今後の予測を示しながら、「病院で看(み)るから地域で看る」地域包括ケアのシステムを説明し、「多くの疾患を持つ患者を1カ所でみる能力を目指す場所」と総合診療部の意義を語った。

 同日は杵藤地区広域消防救急救命士による「高齢者急変時のファーストエイド勉強会」なども実施。実際に高齢者が急変した場面を想定し、「倒れている人への声掛けは小さい声から徐々に大きくしていく」「一人で助けることは困難なので、周りの人に助けを求める」ことなどを伝えた。

 看護師の溝口義貴さん(32)=白石町=は「知識はあっても実際にやるとなると冷静にできるか。普段からの訓練が重要」と再確認していた。

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