関東に店舗を持つスーパー「いなげや」(東京都立川市)の埼玉県志木市の店舗で働いていた男性=当時(42)=が2014年に脳梗塞で死亡し、昨年6月にさいたま労働基準監督署が過労死と認定していたことが17日、分かった。遺族側が明らかにした。

 遺族側はタイムカードの打刻前後にサービス残業があったと主張した。遺族側によると、労基署は入退館記録の調査などから主張を一部認め、発症までの4カ月間で月平均約76時間の残業をしていたと認定。2~6カ月の「過労死ライン」とされる月平均おおむね80時間に達していたと判断した。

 労基署は「ほかにも特定できない労働時間がある」と指摘した。単月の残業時間は長い時で約96時間半だった。不規則な勤務であることも考慮した。

 男性の両親らは17日、1億5千万円の損害賠償や謝罪、再発防止を求める通知書を会社側に発送した。いなげやの担当者は取材に「通知書の内容を確認して対応する」とコメントした。

 男性は14年5月25日の勤務中にろれつが回らなくなり、救急搬送された。6月2日に職場復帰したが、3日後に倒れ、同21日に亡くなった。

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