小学生段階からがん教育を推進しようと授業研究を行った関係者ら=佐賀市の県医療センター好生館

■実践者招き授業研究

 肝がん死亡率が全国ワーストなど、がんによる死亡率が高い状況を打開しようと「佐賀県がん教育を推進する会」が発足した。小学生のうちから命の大切さやがんに対する理解を深めてもらい、がん予防、早期発見につなげる。

 11日、佐賀市の県医療センター好生館でキックオフ会議が開かれ、医療や教育関係者、患者会やがんサロン、NPOメンバーら約35人が参加した。会の事務局は佐賀市のNPOクレブスサポート(吉野徳親理事長)が担い、来年度から小学校でがん教育を行う民間ボランティアを養成する講座を企画している。吉野理事長は「子どもの喫煙は小学4年生から増えるという報告もあり、小学生からのがん教育を県民運動として盛り上げたい」と意欲を見せた。

 この日は福岡市のNPO「キャンサーサポート」を招き、がん教育授業の実践方法を探った。キャンサーサポートは「がん=死亡」「がんはうつる」などマイナスイメージを取り払うため、まず、教員ではない医療従事者が正しい知識を説明する必要性を指摘。続いて、がんサバイバーの体験談を通して「恐怖心をあおるのではなく、一日一日を大事にして健康を気遣う大切さ」を伝え、最後に「担任が子どもの身近な存在として、命の尊さなどを語ってまとめてもらうとより伝わりやすい」と授業構成を紹介した。

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