避難する児童の様子を視察する海外の専門家たち=東松浦郡玄海町の玄海みらい学園

 米国やフランスなど海外の原子力防災の専門家が3、4の両日、佐賀県を訪れて原子力総合防災訓練を視察した。国が毎年の防災訓練で招いており、専門家の課題や気づきを計画に反映し、実効性を高める。

 一行は欧米や韓国など原発がある各国の行政機関や研究所、国際原子力機関(IAEA)の職員ら17人。4日は、東松浦郡玄海町の小中一貫校玄海みらい学園の小学生305人がバス9台で玄海原発の30キロ圏外にある小城市の避難施設へ向かう訓練を見た。

 同校には教職員と児童生徒を合わせ528人が在籍、避難には少なくとも15台のバスが必要になる。訓練では学校所有の5台と、県がタクシー会社などから手配した4台を使った。

 視察団から「災害時に近くのバスが出払っていた場合はどうするのか」と質問があり、町教委の担当者は「校舎内に退避して待つしかない」と答えた。他にも安定ヨウ素剤や、車両の除染に使った水の処理方法などを尋ねていた。

 案内した内閣府の担当者は「福島の事故以降、日本の防災対策への注目度は高い。意見を集約し、計画改善に生かしたい」と述べた。

=原子力総合防災訓練=

このエントリーをはてなブックマークに追加