放射性物質の拡散防止のシートで覆われた負傷者役を搬送する救急隊員ら=3日、東松浦郡玄海町の玄海原発

どんな時に屋内退避や避難が必要か

 玄海原発では訓練の一部が報道陣に公開された。3日は現地に約70人態勢の緊急時対策本部を設置。冷却装置による注水が一部不能になったのを受け、本部長の今村博信所長が原子力災害対策特別措置法に基づく「10条通報」を宣言し、佐賀県や県内全20市町など関係機関70カ所にファクスと電話で伝達した。

 施設内に配備した移動式大容量ポンプ車を出動させ、車庫から約500メートル離れた海水をくみ取る場所でポンプの設置やホースの接続を確認した。

 放射線管理区域の補助建屋内での負傷者を想定した訓練も実施した。放射性物質に汚染されて除染できなかった負傷者の全身を拡散防止のシートで覆い、防護服を着用した放射線管理員と看護師も救急車に同行して原子力災害拠点病院の唐津赤十字病院(唐津市)へ搬送した。

 原発から南東に約12キロ離れた旧唐津発電所に災害時の後方支援拠点を設営し、訓練で初めて公開された。指揮所や救護室などに用いるテントを張って資機材を持ち込み、内部被ばくを測定するホールボディーカウンターも配置した。

=原子力総合防災訓練=

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