無投票で6選を果たし、万歳三唱する横尾俊彦氏(中央)と頭を下げる紀子夫人(右)=3日午後5時20分ごろ、多久市北多久町の事務所

 多久市長選で6選を決めた現職の横尾俊彦氏(61)=北多久町=が佐賀新聞社などのインタビューに応じ、無投票再選について「選挙で当選を決めた以上に市民の期待を重く感じた。市政において大事なことをぶれることなく、真摯(しんし)に当たっていきたい」と決意を語った。図書館新設や再生を目指すタクア(旧ゆうらく)の活用方法、公立病院統合に向けた小城市との協議への意気込みを示した。

 -前回競り合った選挙戦とは打って変わって無投票6選に終わった。

 選挙戦に向けては万全の準備をしてきた。ただ、無投票で終わったことで、むしろ市民の期待を重く受け止めている。選挙活動は告示日だけだったが、街宣では市民が駆け寄ったり、住民が家から出てきて期待の言葉を掛けてもらった。

 -多選批判の声にどう応えるのか。

 権力の腐敗は任期の浅い首長でも起こりうる。(市長任期の)長短ではない。一期ごと、絶えず自ら律することを努力し、人間力を精進しないといけない。さらには市民の皆さんの力をお借りしながら使命感を持ってやっていく。

 -6期目に取り組む政策は。

 まず公約に掲げた図書館新設とICT教育の促進を挙げたい。さらに再生を目指す温泉宿泊施設「タクア」の改修工事は順調に進み、10月には計画通り施設を運営会社に引き渡す。小城市との供用を目指すクリーンセンターは本体工事を控えるなどどれもスケジュール通りに進んでいる。

 特にタクアは政府が進める地方創生に合致した事業で、雇用面などで成果が見込める。さらなる創意工夫で地域の活性化を図りたいが、そのためには「多久」の知名度を上げ、県外での認識を高めないといけない。

 -多久市は人口2万人を切った。人口減少への対策は。

 新聞報道でもあったが、多久市には定住促進に向けた豊富な補助メニューがそろっている。実際、福岡など県外から引っ越された方がいる。移住者に好評なのは18歳までの医療費補助制度。さらに「中1ギャップ」の影響が少ない小中一貫教育(現・義務教育学校)はユニークな制度として受け入れられている。

 -小城市との自治体病院統合化と新病院構想についてどのような考えを持っているのか。

 基本的には「多久・小城地区自治体病院再編・ネットワーク研究会」が示した指針に沿って、小城市との協議に臨みたい。公立病院の統合化も視野に入る。ただ、多久市立病院には唐津市厳木町からの通院も多く、地域医療の再編は、単に多久・小城地区にとどまらず、広域的なネットワークを確保しないといけない。自治体病院の再編に向け、多久と小城両市が総合的なビジョンを持ち、よりよい方策を探りたい。

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