唐津署の護送車と大型トレーラーが小城市の国道で正面衝突し、護送中の容疑者が死亡した事故を巡り、佐賀県警は25日の定例会見で、護送車を運転していた男性職員(47)に過失があったとみて取り調べていると説明した。護送車の仕様が古い現状を認め、改善策を検討する考えも示した。

 篠原和広交通部長は男性職員について、骨折した左脚の手術のために入院が長引いているとしつつ、入院先で取り調べていると説明した。捜査の詳細は「コメントを差し控える」としたが、トレーラーのドライブレコーダーの解析や、関係者への事情聴取を実施したことを明らかにした。

 護送車は購入から17年がたち、後部シートベルトは旧来の2点式で、エアバッグやヘッドレストもなかった。引地信郎警務部長はこうした点を認めた上で「整備は適正に行い、法令上も問題はなかった」と述べた。一方で、車両の改善を「事故原因を踏まえて検討したい」と述べ、更新に向けて「引き続き、警察庁に対して配分を要望していきたい」と強調した。

 容疑者が手錠をしたまま車両に乗る護送については「法律や警察庁が策定した要領で示され、逃走防止の観点から全国的に統一されている。本県の判断だけで変更できるものではない」と述べ、現在の運用を維持する考えを示した。

 事故は8月2日に発生し、護送車が中央線をはみ出したことが分かっている。

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