宅配代行の荷物を届ける柴原信喜さん。住民への声掛けで地域の安心安全を守る=伊万里市大坪町

配達先を地図で調べる柴原さん

住民の拍手の中、宅配代行第1便を載せた自転車で出発する柴原信喜さん=伊万里市大坪町

 地域の高齢者が宅配便大手の配達業務を代行する取り組みの出発式が25日、伊万里市大坪町の「栄町ふれあい館 支温の家」であった。第1便の荷物を持った83歳の柴原信喜さんが、見守る住民の拍手に送られて自転車で走り出した。

 取り組みは住民グループ「栄町地域づくり会」(井手薫会長)と佐川急便が提携した。栄町とつつじケ丘の2行政区約800世帯分の宅配とともに、1人暮らし世帯などに声掛けも行う。式では井手会長が「高齢者が住み慣れた町で安心して生活できる地域づくりを目指したい」とあいさつした。

 配達した柴原さんは地区に住んで約50年。老人クラブの役員などを務めた。「顔見知りが多く、道も頭に入っている」と話す。第1便の荷物を運び込んだ佐川急便のドライバーから、機器の使い方を教えてもらい、地図で家の場所を確認して出発。1軒目の訪問を終え「緊張した。『お元気ですか』などと、もっと話し掛けたかった」と反省。「これからも一生懸命頑張る」と意欲的だった。

 当面は週2日、1日2回の配達を予定。11月からは3人態勢で毎日配達することにしている。井手会長は「お年寄りの生きがいづくりと宅配業者の負担軽減につなげる事業。地域力創造のモデルケースにしたい」と期待した。

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