子どもの貧困対策について、現場の実務者が現状報告や悩みを出し合ったワークショップ=武雄市文化会館

 子どもの貧困対策で連携する「子どもの未来を応援する首長連合」に参加している自治体の実務担当者は10日、ワークショップを武雄市文化会館で開き、取り組みの現状や課題について情報交換した。

 九州を中心に6府県12市町の担当者約30人が出席。宮崎県えびの市と日南市、武雄市が生活実態調査の結果や貧困対策の施策を報告した。

 えびの市は(1)ネットワークづくり(2)健康・生活支援(3)育ち・学び支援を基本施策に、コーディネーターを設けてニーズの把握や子どもの居場所づくりなどに取り組んでいると説明した。日南市は、妊娠の届け出が遅いことや人口死産率が高いことを「妊娠しても産むことをためらう人が多い」と推測、乳幼児の虫歯の保有率なども貧困を考える参考資料として挙げた。

 意見交換では「学校現場と福祉事務所の“壁”の解消が課題」「貧困という言葉を出すと難しい」などの悩みが上がった。「貧困対策として公募せず、対象家庭にピンポイントで説明する」「社会福祉士が児童クラブを巡回する」といった対応を共有し、今後の調査や計画策定などに事例を生かすことを申し合わせた。

 昨年11月に発足した首長連合は179市区町村で構成し、小松政・武雄市長が会長を務める。ワークショップは東京周辺や近畿圏でも開く。

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