田んぼの心地よい感触を楽しみながら酒米を植えていく参加者=伊万里市二里町の炭山の棚田

 伊万里市二里町炭山地区の棚田で11日、酒米「さがの華」の田植え作業があった。棚田の保全活動に取り組む住民の協力で、「伊万里ケーブルテレビジョン」(渕上康児社長)の社員や家族、一般公募の「棚田ボランティア」が泥土にまみれた。

 高齢化や人口減少の悩みを抱える県内の7カ所の棚田は今年3月、県内企業12社と景観保全に取り組む棚田ボランティアの協定を締結しており、炭山の棚田もその一つ。伊万里ケーブルテレビは昨年、創立50周年事業として炭山地区の棚田米から日本酒を作ったのが好評で、今年も取り組むことにした。

 未明の雨から一転、汗ばむ陽気の中で参加者は足が取られるような田んぼの感触を楽しみながら早苗を丁寧に差していった。汗を流した後は、地元のタケノコや野菜の料理をおかずに棚田米をおなかいっぱい詰め込んだ。地元住民でつくる「炭山棚田を守る会」の木寺清太会長(66)は「年々人手が足らなくなっていく中、応援してくれる皆さんと協力して美しい棚田の景色を守っていきたい」と話した。

 10月に稲刈りし、同市の古伊万里酒造で純米吟醸酒として製造、販売する予定。

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