1回戦・聖心ウルスラ学園-早稲田佐賀 4回途中から救援し、力投する早稲田佐賀の森田直哉=甲子園

試合後、先発した安在悠真(右)にボールを手渡し、声を掛ける森田直哉=甲子園

 「みんなが必ず逆転してくれる」-。早稲田佐賀の背番号「1」森田直哉は気迫の投球を続けた。五回以降、強力な相手打線を封じ、スコアボードに0を刻み続けた。甲子園初白星はかなわなかったが、「最後まで気持ちよく投げることができた」と強気に語った。

 四回2死三塁のピンチ。先発の2年安在悠真が2点を失い、佐賀大会より早い継投となった。立ち上がり、相手打者に初球の高めに浮いた直球を狙われた。

 続く打者にも打たれ、守備の乱れも重なってこの回さらに2失点。ただ、その後は気持ちを切り替え、得点を許さなかった。

 二つ上の兄の影響で小学1年から野球を始め、投手を担ってきた。甲子園はずっとあこがれだったが、強く意識したのは高校1年の春。選抜大会を甲子園で見て「あのマウンドで自分が投げたい」と強く願った。昨秋の新チーム結成後、けがに泣かされ続けてきたが、夏の佐賀大会には間に合い、安在、右の松隈晴基とともに躍進の原動力となった。

 マウンドを譲った安在は試合後に号泣した。「初回から球が浮いていた。全国では見逃してくれない」。森田は最後のキャッチボールを終え、安在にボールを手渡した。「次はおまえがやってくれ」。エースの誇りと甲子園初勝利の目標が引き継がれた。

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