■「市民環境の整備」理念

 嬉野市議会は15日の定例議会で、市民の読書活動を推進する施策の策定と実施を市の役割と位置付ける「読書活動推進条例」案を提出した。19日の採決で可決し成立する見通し。議員が作成し、市に施策の推進を求める政策条例の発議は同市議会で初めて。読書条例について事務局は「県内で初めてではないか」としている。

 条例案は、「市は市民がいつでもどこでも楽しく自主的に読書ができる環境づくりに努める」と基本理念を掲げ、家庭や地域、学校、図書館と連携した施策を市の役割と規定。家庭でも「家族の絆が深まるような積極的な読書活動」を求めるとともに、地域団体や学校、図書館も連携して日常的な活動の推進に取り組むなどとし、毎年10月を読書活動推進月間と定めた。施行日は7月1日。

 条例案を作った文教福祉委員会の6人が議案を提出した。提案理由について山口忠孝委員長が社会のさまざまな課題を念頭に「どう生き抜き、どう町を存続させていくか。先人の知恵に学び、深い思索の中から創造するためにも読書は大切」と述べた。

 複数の議員から議会に予算の執行権がないことを念頭に財政措置などの質問があり、山口委員長は「あくまで読書推進の宣言であり、そこまで踏み込まない。執行部との事前協議でも、施策を行う上で必要なら執行部で予算を組むこととした」と答弁した。

 提案を受けた谷口太一郎市長は「教育や文化に関わる条例で、市の取り組みに対して一緒に動いていこうという内容と捉えている。市民の方も歓迎するのでは」と話した。

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