出会いや心をテーマに母校で講演した走り高跳び元日本記録保持者の森田久代さん=吉野ヶ里町の東脊振中学校

 吉野ケ里町の東脊振中学校で15日、同校出身で走り高跳びの元日本記録保持者の森田(旧姓・福光)久代さん(56)の講演があった。森田さんは選手として、障害を持って生まれた子の親として、周囲の支えに励まされたことを振り返り、「身近な人へ感謝する気持ちを大切にする優しい生徒になって」と後輩へエールを送った。

 森田さんは1981年のアジア大会で1メートル93センチの日本新、アジア新をマークし優勝。ロサンゼルス五輪にも出場した。輝かしい経歴の陰にはけがに悩まされた苦しい時期があったといい、「スランプを乗り越えることができたのはコーチやチームメイトの存在があったから。だから1人の記録ではないんです」と笑顔を見せた。

 講演の最後に障害を持って生まれた息子のことを語った森田さん。「彼が生きていくためには周りの人の助けが必要だった。ゆっくりだったけど一生懸命に生きて今ではもう大人。いろんな感謝を返していけるように私も『人に優しく』を心がけています」と結んだ。

 全校生徒が聴講し、生徒代表で3年生の大竹香穂さん(14)が「周りの人を支えることのできるような優しい人に私もなりたいと思いました」とお礼を述べた。

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