大阪市で行われた第98回全国高校野球選手権大会の組み合わせ抽選会=4日午後、フェスティバルホール

 第98回全国高校野球選手権大会(甲子園)の組み合わせ抽選会が4日、大阪市のフェスティバルホールで行われた。佐賀県代表の唐津商は、大会第7日第1試合(午前8時開始予定)で木更津総合(千葉)と対戦する。15日間の大会は、7日に甲子園球場で開幕する。

 今春の選抜大会を制した智弁学園(奈良)は開幕日の第2試合で春夏通じて初出場の出雲(島根)と対戦することが決まった。

 大会屈指の左腕、寺島を擁する履正社(大阪)は第2日第3試合で初出場の高川学園(山口)と、3度目の全国制覇を目指す横浜(神奈川)は第3日第3試合で22度目出場の東北(宮城)と顔を合わせる。

 開幕試合は佐久長聖(長野)と鳴門(徳島)が対戦。選抜4強の秀岳館(熊本)は2回戦から登場し、第6日に常葉学園菊川(静岡)とぶつかる。

 開会式の選手宣誓は、市尼崎(兵庫)の前田主将が務める。

■「変化球の見極めカギ」 唐津商・吉冨監督 注目左腕攻略へ

 ○…初戦の相手が木更津総合(千葉)に決まった唐津商。吉冨俊一監督は「主戦はプロ注目の左腕だと聞いている。各打者の変化球の見極めがポイントになる」と初戦を見据えた。

 木更津総合は、今春の選抜で8強入りした強豪。千葉大会では、打線はチーム打率2割7分5厘と振るわなかったが、7試合のうち5試合で1点差の接戦を勝ち上がる勝負強さを見せて、出場170チームの頂点に立った。エースの左腕早川隆久は、6試合46回を投げて四死球9個と高い制球力が武器。二遊間を中心とした堅守も特徴で、失策も7試合で三つと安定している。

 吉冨監督は「甲子園の雰囲気に慣れる時間があるのは好材料。しっかり準備をして、全力でぶつかりたい」と抱負を話した。

■履正社、横浜が軸  徳栄、常総、木更津続く

 全国高校野球選手権大会は7日、甲子園球場で開幕する。全国レベルの投手を複数抱える履正社(大阪)、投打にトップクラスの横浜(神奈川)と、激戦区を制した2校が優勝争いをリードしそうだ。

 履正社は球威のあるエース寺島、2番手山口の両左腕に完投能力がある。地方大会では4試合ずつ先発し、8試合で計4失点。日程が過密になる3回戦以降で、複数投手の強みを生かせるだろう。打線は2年生4番の安田を軸に一気に畳みかける力がある。

 横浜は150キロを超える右腕の藤平が充実。下位打線まで本塁打を打てる強力打線は他校の脅威だ。初戦の相手は22度目の出場となる東北(宮城)で、攻略すれば波に乗りそうだ。

 続くのはサウスポーの快投で春夏連続出場を勝ち取った花咲徳栄(埼玉)常総学院(茨城)木更津総合(千葉)の関東勢を挙げる。花咲徳栄は高橋昂が切れ味鋭い変化球で三振を量産し、守備も無失策と鉄壁。常総学院の鈴木昭、木更津総合の早川も安定感がある。

 選抜4強の秀岳館(熊本)は地震の影響で練習できない期間があったが、攻撃力は全国屈指。長打力に足を絡め、ビッグイニングをつくる。

 春夏連覇を狙う智弁学園(奈良)は地方大会で苦戦続きだったが、粘り強さで勝ち上がった。東邦(愛知)はエース、主将、4番を担う藤嶋の活躍が命運を握る。

 本格派右腕の高田を擁する創志学園(岡山)、エース今井を中心にまとまりがある作新学院(栃木)、出場校中トップの打率4割9分を誇る山梨学院、5試合で9本塁打をマークした星稜(石川)にも力はある。

■山梨学院の2部員万引 高野連が厳重注意

 第98回全国高校野球選手権大会の山梨代表として出場が決まっている山梨学院の野球部員2人が万引したとして、日本高野連が同校野球部を厳重注意としていたことが4日、山梨学院大や日本高野連への取材で分かった。7日開幕の大会出場には影響しないという。

 同大学によると、5月に2年生部員1人、6月に3年生部員1人が甲府市内の同じスポーツ用品店で野球関連商品などを万引。日本高野連は6月29日、同校を厳重注意とした。

 2人は大会のベンチ入りメンバーには含まれておらず、現在、謹慎中という。同大学は「大変遺憾。二度と起きないように、再発防止に努めたい」としている。

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